微妙
『ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)』読了。
急いで読んだせいか、素直に「あー、おもしろかった」とは言えない感じ。つまらないわけじゃないんだけど、文章がすんなり頭に入ってこなくて、なかなかストーリーに入り込めなかった。登場人物のイメージも、なかなかつかめなかったので、頭の中で勝手に動き出すところまでは至らなかった。勝手に動き出してくれると、どんどん読めて、おもしろくなるのに。
いろいろと意味ありげな言葉や言動が出てきても、すべて説明されていたのかどうか、すっきりしないところも多かった。それに、結局「影」ってなんだったのか。最初のほうで、若いころのゲドが傲慢だとかなんとか、書いてあったので、最終的に自分自身との戦いになるのは想像できたんだけど、「影」とゲドの弱さとがどう結びついたのか、よく理解できなかった。
やっぱり急いで読むのはよくない。せっかくの本がもったいない。また時間のあるときに、じっくり読み直そうっと。
- 作者: アーシュラ・K.ル・グウィン,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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