小さくて丸いもの
動物保護センターに里親募集中の子猫を見にいった。いつになく、ワンワン、キャンキャン、犬の鳴き声がする。犬もたくさんいるのは知っていたが、いつもはもっと静かなのにどうしたんだろう。
いつも子猫がいる場所は、展示用らしく窓も大きく見やすいのだが、ほかの窓はそうではない。だから、中のオリも窓とは関係なく配置されているし、ゴチャゴチャしていたり、外に植木鉢がおいてあったりで、中の様子は見にくい。
それでも鳴き声が聞こえてくる窓からのぞくと、首輪をした犬がうろうろと行ったりきたりしている。成犬のようだ。ついでに、その隣の小さな窓ものぞくと、小さな影が見えた。が、オリの配置が悪く、壁で見えないところに逃げていってしまった。いまのは犬かな、猫かな?しばらく待っていると、こげ茶色のまん丸な顔が出てきた。子犬だ。かわいいなあ。子犬を見るのは久しぶりだったので、ぐぐっと惹かれてしまった。
そもそもの目的の子猫たちは、窓にブラインドが下りていて見られなかったが、まん丸顔の子犬に出会えたので、幸せな気分で帰宅した。子犬も子猫も、それ以外でも、小さくて丸いものは、とにかくかわいい。欲しくなっちゃう。