読み直し
だいぶ前に読み終えた『猫はバナナの皮をむく (ハヤカワ・ミステリ文庫)』だが、なんと評したらいいのか....読了後の感想は「えーっ、これでおしまい?何それ」だった。
クィラランの日常生活の描写はいつもどおり。嫌いなバナナをしぶしぶ食べたり、書店の開店準備に忙しいポリーには相手にされず、書店の手伝いに入ったハンサムな男性にやきもきしては、ストレス発散に大盛りのアイスクリームを食べたり(^o^) 50男が何してるんだか。
ようやく開店した書店<海賊の宝箱>は、とても居心地がよさそう。店長はポリーだし(人物紹介には「書店員」とある...それでいいのか?)、クィラランの好きな古本もあるし、イベントも開かれるらしい。それに、本屋猫のダンディ!歯ブラシくわえて練り歩く姿を見てみたい!(^^)! これから出番が増えそうなので楽しみ。
で、事件のほうはというと、これがよく分からない。よからぬ噂や疑念がささやかれるなか、当事者たちが皆いなくなってしまい、何も明らかにならないまま終わってしまう。ココは真実を知っているのかもしれないが、彼の言動からの推測だけでは、どうにも消化不良ぎみ。この本がベストセラー入りなんて、ミステリとして評価されているとはとても思えない。
ともかく、読み飛ばしているところもあるかもしれないので、もう一度じっくり読み直そうと思う。